炭水化物子のありふれた世界

インドでのありふれた日々を発信しています。ツイッター→@tansuikabutsuk0

近況等

気づいたら、前回の記事からとっても時間が経ってしまいましたが、元気にしています。近況等書いてみたいと思います。

 

最近インドで働いていた会社を退職し、ニートになりました。理由は…疲れたからです。前職のお陰でBFF壮絶子にも出会えたし、色々とチャンスももらったし、今までの人生で良かった経験上位ランキング5位くらいには入りそうな勢いでした。しかし、段々と生活が仕事に振り回されている気がしてきて、このままだと良くないと思ったので、思い切って休憩することにしました。秘宝は、自分が先にニートになったくせに、本当に辞めていいの?いい会社なのにもったいない…と何回も聞いてきました。自分が先に夢を叶えたくせに…。私は、正直なところ、働いたら負け(※注)という気持ちが爆発しており、インドのビザが切れるので日本に帰り、実家で親の脛をかじりながら貯金食い潰しニート生活をするのが楽しみでホクホクしていました。実際夢を叶えた生活が始まると、しなければいけない事は消費のみ…なんの責任もなく、思っていた通り幸せいっぱいの日々で、本当の自分(=働いたら負け)に出会えたと思いました。しかし、私には資産がないため、この生活は一生は続きません。

 

※注:働いたら負け

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%83%8D%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%89%E8%B2%A0%E3%81%91%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%81%A8%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B

 

  • ミレーナ

入れた時は辛くて仕方なかったミレーナですが、あの位の犠牲は払った甲斐がありました。その後、残念ながら月経がなくなることはなかったものの、劇的に経血量が減り、子宮内膜が常に激薄だからか?ひどいPMSの症状はなくなりました(少しはあります)。月経量は、不正出血くらいの量です。流血の量が減るだけでもそもそも快適度が格段にあがるし、たまに、無表情でやりきれる程度の腹痛がある、イライラするくらいの人になりました。前は薬飲まないとやってられないくらいの腹痛、結構辛い鬱症状みたいなのがあったので、劇的にQOLが改善されました。ミレーナを開発した人にお礼がしたいレベルです。ただ、月経が非常に不規則になり、かつ一回の月経で一週間くらい不正出血がダラダラ続くので、めんどくさいです。

PMSによるイライラ、気分の上下には命の母ホワイトがめちゃ効くと友達に聞いて、試したのですが、本当にめちゃ効きました。しかし、通算2週間くらいは1ヶ月のうちに飲まなければならず、そうすると結構高くつきます。イライラしなくなるかわりに命の母貧乏になるか、イライラするかわりに命の母代をケチってニート資金に留保するか…私は後者を選びました。いつかお金持ちになったら、命の母を大人買いしたいです。

 

話が戻りますが、しばらく日本へ帰国しているうちにツイッターにログインできなくなり、まあええか…と放置していたら、いつの間にかイーロンマスクがツイッターをXにしていました。そして…更に放置していたら、@tansuikabutsukoアカウントが利用停止されてしまいました。何もしてないのに…いや、何もしていなかったからかもしれません。インドブログのインタビューを受けたりして、インフルエンサーを目指していたのに…!!というわけで、もしこれを見ている方がいらっしゃったら、X新アカウント(@tansuikabutsuk0)で復活しようと思いますので、応援よろしくお願いいたします。

 

  • 秘宝が日本訪問

また話が戻りますが、夫婦共々ニートとなり、時間だけはいっぱいあるので、この機会を利用して、秘宝が日本訪問をしました。日本で実家の犬を寵愛しながらテレビを見まくって、「ええーっ」「すごーい」(久々に日本でテレビを見てると本当にずっとこれだった…)という日本語をマスターし、秋葉原ジャンプショップで好きなゲームやアニメグッズを爆買いしたり、百均とドンキでお菓子と便利グッズを爆買いした後、ビザが切れる前にインドに帰っていきました。

 

  • 今後

私は残念ながら資産家ではないので、幸せな貯金食い潰しニート生活を一生続けることはできません。そこで、また働き口を探し、夏からアフリカに行く仕事が決まりました。何でアフリカにしたの?と良く聞かれますが、インドと同じで、何となくです。私は生活環境の悪さへの耐性と、インパクト勝負で生きているため、何となくインパクトのある地名などにそそられる傾向にあり、何か面白そうだなとふと思ってしまうと、興味を持ってしまい止めることが出来ません。その結果が、アフリカ行きです。秘宝も、えぇ…と言いながらも、一緒に来てくれるそうです。ちなみにアフリカには旅行でも行ったことがありません。

また忘れられた頃にでもアフリカ編の記事でも書こうかと思います。

インドでミレーナ(Mirena)を入れた話

先日ミレーナを入れてきました。

インドのかかりつけ医は、「マイレーナ」と言っていましたが、日本ではミレーナと呼ばれているようなので、ここではミレーナと呼びます。私はこの先生にミレーナをすすめられるまで存在を知りませんでした。

 

  • 病院でミレーナをすすめられた話

コロナ避難で日本にいたり、結婚して引っ越ししたりバタバタしていたので、インドに帰ってきてからしばらく産婦人科にかかっていませんでしたが、生活が少し落ち着いてきたので、壮絶子におすすめの産婦人科医を教えてもらい、定期検診を受ける事にしました。(私は子宮筋腫があるので、6か月毎の検診をするようにしています)

女医のH先生は、でかくて高い某F病院と現地感あふれる某A病院の両方に勤務しており、現地感あふれる方に行けば現地感あふれる値段で診察が受けられるとのことで、某A病院に行ってみました。

H先生は確かに英語も綺麗で話がめっちゃ通じるし、説明も単刀直入でわかりやすく、時間通りに来ないことと、字が汚くてカルテがほぼ読めないこと以外はとても良い先生で、相性が良さそうだったのでかかりつけ医に認定しました。

私は数年前に、A病院よりもさらに現地感あふれる病院の医師に、2日おきにノンベジを食べ、鉄剤を飲むようにとの診断を受けており、肉ばかり食べ、言われた通り鉄剤を飲むこと事によって貧血は治ったものの、子供はいらないのに無駄に排卵し、生理で大量の血を失い、貧血になり、毎月毎月腹痛・頭痛・イライラする・うつ状態のどれかにならなければならないのはコスパが悪すぎると日々感じていて、45歳になったら子宮を取りたいと思っていました(でも手術したことないのでメッチャ怖い)。

また、ずっと飲んでいたピルがいきなり合わなくなり、2週間くらいずっと吐きそうになったり、ただ普通に健康的な生活を送ろうとしているだけでなんでこんな思いをしなければいけないのか、これも全部子宮のせいなので、H先生にいつか子宮を取りたいと思っていると話したところ、少し引きつつ、ミレーナというものがあり、小さいデバイスを子宮に入れるだけで高い避妊効果があり、子宮内膜が薄くなるので筋腫がある人にも相性がよく、運がよければ生理がなくなり、5年入れっぱなしでOKなので、試してみては?と提案を受けました。

「ミレーナについてググって、よく調べてみてね。よく考えて、入れたかったら、自分で薬局で買って持ってきたら、入れてあげる。入れるのはチョイって2分で済む。入れる日は、生理開始5日じゃないとダメなので、ちょうどその日に来ること」とH先生は言っていました。

 

その後、ミレーナについて調べ、20%の確率で生理がなくなること、少なくともほぼ確実に軽くなること、避妊の確率はかなり高いこと、ピルのように毎日飲むとかの管理がいらないことが分かり、排卵は止まらないため生理痛やPMSには効かない可能性もあることを考慮しても、絶対入れたいと思いました。

 

今、というかミレーナを入れた日に後悔したのは、「ミレーナ 痛い」で検索しなかったことです。でも、検索していたらびびって入れられなかったかもしれないので、今となってはまあええか…とも思っています。

 

  • ミレーナ購入

結局病院の近所の薬局でも、自宅近くの薬局でもミレーナが見つからず、アポロ薬局オンラインで買いました。値段は3,500ルピーくらい(日本円で6000円くらい)で、ポチって1週間くらいで自宅に到着しました。どうでも良い話ですが、ミレーナはめちゃくちゃ小さいデバイスなのに直径30cmくらいのやたらでかい箱に入ってたのですが、箱がでかいのはミレーナを子宮に入れるためのアプリケーターみたいなのが入ってるからだということが後でわかりました。

 

  • ミレーナ挿入

ピルを飲んでいたので、ちょうど生理5日目が土曜に来るように数か月かけて合わせ、A病院のH先生の予約を取りました。土曜になるように合わせたのは、平日だと仕事の電話がかかってきたりするため、どちらかというとH先生が来なくて待たされるため時間が読めないと思い、何となく休日にしておいたのですが、本当にそうして良かったです。

現地感あふれる病院なので、診察台みたいなのはなく、簡易ベッドみたいなのに横になり、体育座りを仰向けになった体勢↓で、

ミレーナ挿入体勢はこれ

色々消毒等してくれるのですが、挿入は何ともいえない不快感→激痛(腹痛)で、その瞬間は心底後悔する痛さでした。生理痛の腹痛が10倍になった感じで死にそうでした。また、途中で、H先生がナースに怒鳴った(現地語で理解できず、「あんた」以外の内容は一切不明)時に恐怖がマックスになりました。挿入時間は恐らく2分程度、前後を合わせても10分かからなかったと思いますが、軽くトラウマになり、ミレーナ入れるの痛かった話ばかりをネットで数日間収集するという奇行に走ってしまったほどでした。

挿入後も、10倍腹痛が治らず、起き上がろうとすると激しいめまいで立てず、本当に恐ろしかったです。そして、痛すぎて「う~っ、う~っ」と唸るのをやめられず、いかにも重症の人という感じで病院じゅうの注目を集めかけましたが、H先生がアホな受付に「土曜は予約なしの患者を送るなって言っただろ」と怒りだし、アホな受付は「イェス、マ~ム」と適当な返事をしてニヤニヤするだけなので、余計に先生の怒りを買って更に怒鳴られるというシーンが横で発生していたので、私のいるフロアがカオスになっていました。

そして、秘宝もついてきていたので、痛み止めを急いで買ってきてもらい、飲むと20分程度で治りましたが、鈍痛が続き、3時間も昼寝してしまいました。(夜も10時に就寝)

 

経産婦の場合は、全然痛くない人も多く、出産未経験者はかなり痛む人が多いようで、痛みについてはもっと調べておけばよかったと当日に後悔しました。ただ、麻酔があるのかは謎です。その日、簡単に入れれるもんだと思い、ミレーナ入れてから行こうと思って、お友達のおうちにランチにお呼ばれしていましたが、キャンセルすることになってしまいました。

 

ミレーナ挿入代は8,000ルピーでした。日本円で14,000円程度、入れるだけでこの値段で、ミレーナは自分で調達だし、合計すると日本円で2万円くらいかかっています。現地感あふれる病院でこの値段なので、日本で保険適用でできるなら、そっちの方が安そうだし、カオスにもならなさそうです。

 

  • 入れてからの経過

ちょうど1週間くらい経ちましたが、ミレーナを入れた日から、疲労感が激しく、結構辛いです。

特に忙しいとかもないのに、夜は10時半~11時半に就寝、朝は8:30より前には起きれません。元々ロングスリーパーでしたが、更に加速してしまい、毎日9時間~10時間寝ないとやってられず、週末は更に12時間くらい寝ています。1週間経ってから、夜に飲酒してみたところ、ビールを100mlくらい(2口くらい?)飲んで、タバコを1本吸っただけでめまいがして歩けなくなってしまいました。ミレーナと関係ないかもしれませんが、今までこんなことはなかったので、他に原因が思い当たらず、副作用なのではないかと怪しんでいます。その他は、下り物が少し多いですが、出血はしていません。出血が続く人も多いみたいで、安定するまでは6か月くらいいろいろあるそうで、また定期的に書いていきたいと思います。

結婚式と結婚手続きの話

結婚式について、私の気分を一言で表すと「虚無」です。

 

  • 結婚式

私には、結婚式はできればやりたくない。もしやるのであれば、呼ぶのは二親等までで小ぢんまりと、ハートウォーミングな感じで、寺とかでやりたい。そして、結婚式には金を使いたくない、というこだわりがありました。他人の結婚式に出席するのは大好きなのですが、自分のこととなると結婚式なんかに使う金があるなら趣味か寄付に使いたいと思っています。

結婚が決まり、めんどくさくないらしいと噂のヒンドゥー教婚の手続き(後述)をするため、ヒンドゥー式の結婚式をやらなければならないという結論に至りました。秘宝にはおばあちゃんがいて、秘宝実家と同じマンションに住んでおり、車椅子で移動が難しいため、おばあちゃんが来やすいように、そして、式場代をケチるため、なんと秘宝実家マンションの集会所で結婚式をやることになりました。ここまでは良かったのですが、「招待客最低100人のところを20人に頑張って抑えた」という報告を受けました。私は二親等までというこだわりがあったので、はぁ????となり、かなり長い時間交渉しましたが、これ以上減らすのはおばあちゃん的に勘当レベルなので絶対に無理ということでした。そもそも、なぜ私と秘宝の結婚式なのに、おばあちゃんが招待客への決定権を握っているのか、そして私にはないのか、納得がいきませんでした。遂に秘宝に話が通じなくなったか?と不安になりましたが、どういう事かというと、ここはインドなので、(少なくとも秘宝一族にとっては)結婚式は結婚する当人のものではないという真実が判明しました。そもそも本来は親が結婚を決めるため、「私が手配した結婚の、私が手配したセレモニーにようこそ!!」というロジックで、招待状も基本的には当人でなく親が出すそうです。結婚の報告も、例えばこの関係の叔母さんにはこのおばあちゃんが最初に言う、とかいったルールがあるそうです(本人から言ってはいけない)。インド人と結婚したパイセンに相談したところ、「インド人は来世に賭けているため、唯一の楽しみであり、かつ来世に向けたカルマ徳積みチャンスである子供や孫の結婚式を諦めるわけがない。この結婚式はおばあちゃんの最後の走馬灯のクライマックスになる。ここはインドやぞ」というありがたいアドバイスを頂き、非常に納得がいったため、全てのこだわりを捨てて(マンゴー農園を脳裏にチラつかせながら)虚無に至りました。

ちなみに、私側の招待客は何があっても許してくれそうな2名、壮絶子ともう一人の友達のみです。私の両親はインド渡航がハードル高すぎるため来ません。結婚式の手配も支払いも全て秘宝一族がするので、もうそもそも結婚式がどんなんかもわからんし、人を呼ぶのは恐れ多く、かつ悟っているので把握しようとも思っていません。私の仕事は、当日着る服(インド服以外は不可)を買うこと、当日時間通りに起床して出席すること、虚無の心を保って当日のすべてを受け入れることのみです。

 

  • インドの結婚手続き

インドでは、国籍でなく宗教で結婚を定める法律が分かれています。ヒンドゥームスリム、クリスチャンそれぞれ別の法律があり、手続きがそれぞれ定められていて通称「宗教婚/Religious Marriage/〇〇教婚」等と呼ばれています。基本的にはそれぞれの宗教で必要な結婚の儀式を行い、必要書類を提出すれば完了するそうです。異教徒同士が結婚する場合は”Special Marriage Act”という法律が用意されていて、結婚式は必要ありませんが、裁判所での手続きが必要となります。この手続きは「裁判所婚/Court Marriage」等と呼ばれているようです。

詳しくは、Mika Nakamuraさんという方がヒンドゥー教婚で手続きを行われたそうで、かなり分かりやすく解説がされているので興味のある方はこちらをご覧ください。

https://tanakkei.com/religion/hindu-marriage-act

 

  • 結婚の手続きについての顛末

あまり何も考えず、「ヒンドゥー教婚は裁判所婚より簡単らしい」という他人から聞いた話だけで、「ヒンドゥー教婚にしよ、とりあえず結婚証明書を取得するために結婚式をしないと」と決めました。インドの役所の手続きにてこずることだけは分かっていたので、秘宝には出来る限りの下調べをしておくように頼んでいました。そして、秘宝は、なんと私がインドに帰る2週間前に、「まとめサイト3つ見たから大丈夫」という信じられない発言をしました。秘宝は一通り私の怒りを買った後、役所、ヒンドゥー教婚式の司祭を派遣する団体、弁護士に問い合わせ、その結果「全員違う事を言っているがとりあえず弁護士に裁判所婚の手続きを頼むのが一番ちゃんと完了できそう」という結論に至り、裁判所婚で手続きすることになりました。つまり、真実は結婚式はやらなくてよかったということです。

いずれにせよ、一族の手前、結婚式をすること自体は避けられなかったと思われますので、虚無の心を保っています。

結婚の顛末

突然ですが、結婚することにしました。

 

秘宝を発見してから割とすぐに、マジで秘宝だし、なんとなくこの人と結婚しそうだな・・という気がしていました。ただ、秘宝も私も子供いらない派ということもあり、特に急いで結婚する必要もないと思っていましたが、この度結婚することになった理由をお話したいと思います。

 

  • インド人だからすぐ結婚する

欧米の人はパートナーがいても結婚しないで有名ですが、インドの人はちょっと付き合うだけですぐ結婚の話になります(「キミとは結婚できないのでよろしく」等も含む)。体感としては、日本は欧米とインドの間くらいの感じがします。インド人、特に男性の場合は、相当コミュニケーション能力が高くていろんな意味でハイスぺじゃないとそもそも女性となかなか付き合えないため、聞いた話では「この人を逃したら親に強制お見合い結婚させられてしまう」と男性側が焦って結婚するパターンもよくあるそうです。インドではパートナーを自分で選べただけラッキーなので、すぐに腹を括る人が多いようです。

  • 結婚しないと同居は不可、何なら外泊すら不可

これが一番の理由です。当初、結婚を視野に入れつつ同棲の計画を立てていました。しかし、昨年、秘宝が家族に不幸があり、隣州の実家に戻る事になりました(そしてめでたくニートになりました)。そして、秘宝の一挙一動が一族に丸見えになり、同棲はほぼ不可になりました。どういう事かと言うと、一族は「結婚していない男女が同じ屋根の下同居するなんてマジのキチガイがやること」という価値観をお持ちだそうで、勘当されずに同居するためには、結婚するしかないという結論に至りました。最初は同居してみてやっぱり嫌になったらどうするの?と不安になりましたが、さすがに秘宝が勘当されたら私も困る(理由は後述)し、まあいっかと思って結婚することにしました。秘宝が実家から外泊したことがあるのですが、「アンタおばあちゃんにバレたらどうすんの!!!!!!」とお母さんに怒られたそうです(おばあちゃんに怒られるというていで実は母が怒っている)。秘宝は30歳を超えた青年なのですが、結婚してないので外泊はダメらしいです。私は生まれ育った環境により、一族とは価値観が非常に違うため、このように息しているだけで悪気なく喧嘩を売ってしまっていることが度々あるようです。

  • そもそも同棲も茨の道

インドでは一族のように「結婚していない男女が同じ屋根の下同居するなんてマジのキチガイがやること」という価値観をお持ちの方が大半だそうで、結婚していない男女に部屋を貸してくれる家主を見つけるのは至難の業だそうです。インドで家探しをすること自体普通に地獄なのに、同棲の物件となると更なる地獄であるということをQuoraのインド家主トラブルスレッド等を引用して秘宝にプレゼンされました。

  • 秘宝が勘当されたら困る

秘宝はゆとり世代ニートなのでともかく、秘宝の実家は金持ちで、不動産や現金などの資産があります。私には、将来はその資産のひとつのマンゴー農園で趣味の漬物を漬け、保護犬猫を引き取ってお世話をしながら(棚ぼた資産で)楽しく農民FIREという夢があります。秘宝が勘当されてマンゴー農園が相続できなくなっては困るので、一族に勘当レベルの喧嘩は売らないように(秘宝が)気を付けています。同時に、一族にとって好ましい振る舞いを突き詰めるとキリがないため、結果ギリギリ勘当されないレベルを攻めることになりがちです。

  • ビザやFRROがめんどくさい

インドに住んでいる外国人なら皆そう思うと思いますが、ビザやFRRO(外国人居住者登録)の手続きがめんどくさいです。インド人と結婚して2年経つと、OCI(Overseas Citizen of India)という永住権みたいなステータスの申請が可能になります。OCIを取得すると、ビザもFRROも不要になってほぼインド人になれます。インドに住む外国人にとっては、とても便利です。OCI欲しさにインド人と偽装結婚している外国人もいるくらい、超便利です。ちなみに離婚するとOCI剥奪されるらしいです。

  • 特に損することはない

結婚することによって上に挙げた数々の利点がありますが、秘宝は2年以上経っても相変わらず秘宝だな・・と日々感じますし、損することは特に思いつかず、離婚したくなったら非常にめんどくさいくらいなので、特にやらない理由はありませんでした。あと、日本で籍を入れても、外国人と結婚する場合は名字を統一する必要がないらしく、ラッキーだな・・と思いました。

 

このように、ゲスい理由や、インド社会や、一族の世間体など様々な事情を考慮して婚約に至りました。ちなみに、結婚式の準備を始めているにもかかわらず、親同士の顔合わせはまだしていません。理由は、秘宝は出来る子なので、秘宝のお母さんが最終学歴、MBAはやったか、勤務先などを私の親に聞くであろうことが既に分かっているため、その瞬間を想像すると憂鬱すぎて心の準備ができないからです。

インド自由恋愛市場解説④

続きです。

 

・外国人大好き

インド人は一般的に外国人が大好きです。お客様は神様文化、イギリスコンプレックスからの白人コンプレックス、先進国コンプレックス等が要因だと思われますがインドに住んでいれば端々に肌で感じられると思います。インドの自由恋愛市場では、先進国の外国人、特に白い人の市場価値は非常に高いです。

また日本や他のアジア圏にも通じるところですがインド人はみんな白い肌が大好きです。お見合い結婚でも、肌の白さはカーストや学歴と一緒にチェック項目の一つとなります。ボリウッドスターも白い人ばかりです。

白人が外国人カーストのトップに君臨する事は間違いありませんが、日本人も先進国から来ていてインド人に比べれば白いため意外と上の方にいます。

インド人にとっては先進国の外国人と付き合っているということは自身の市場価値の高さの証明、または逆説的に市場価値が高まる要因にすらなります。

しかしながら、外国人と結婚するのを許してくれる一族はほんの一握りです。模範解答は一族が受け入れられる(=家庭内奴隷になれる)人と適齢期に(=世間体)結婚する事で、殆どのインド人にとって、結婚は一族の一員としての社会的責任であり、個人の選択ではありません。外国人女性はその市場価値の高さにより彼氏を作るのは割と簡単ですが、結婚となるとかなり数が減ると思います。

 

・インド人女性

そもそも自由恋愛市場に存在するインド人女性の数が相当少ない事は容易に想像できると思います。インド人女性は生まれてこのかた異常に抑圧されているのがデフォルトですが、絶対数が少ないと言う事は希少価値があるという事です。存在するだけで価値があるため、私から見るとお付き合いする相手としてはメンヘラ気味で質が悪い傾向にあります。例えば、3時間毎に電話してきて出ないとブチ切れたり、常時送信されるテキストメッセージの返信が滞るとブチ切れたり、毎日数時間電話で話さないとブチ切れたり、休日予定があるとブチ切れたりするのは普通の事だとみなされています。秘宝の元彼女は朝青龍の皮を被ったメンヘラかまってちゃんでした。秘宝はメンヘラ朝青龍の後に炭水化物子を発見したため、多少性格が歪んでようがクズだろうが、ハッキリ言って天使にしか見えていないんじゃないかと思います。知らんけど。

 

インド人(特に女性)に、インド人彼氏がいると言うと大概驚愕されます。そして、めちゃくちゃ心配されます。「そいつ大丈夫??本当に気をつけて」と心配そうに言われます。私も、日本人女性にインド人彼氏がいると言われると自分を棚に上げて同じような気持ちになるのでよく分かります。

いろんな意味でいい人材を見つけるのは至難の業ですが、隠されているものの秘宝が見つかるところがインドのすごいところです。

 

~インド自由恋愛市場解説終わり~

インド自由恋愛市場解説③

②の続きです。

  1. 非公式部門(インフォーマルセクター)

a. リベラル~保守度:超保守。子だくさん率90%
b. 育った環境:貧困家庭または田舎の農家、小作農
c. 教育と知能:教育を受けていない
d. コミュニケーションスキル:基本的に英語は話しません。
e. 性格(彼氏に向いているか):とてもいい人から本当にヤバい人までいろいろ。
f. 見た目:見た瞬間インフォーマルセクターに属する人であることがわかります。

 

インドに限ったことではありませんが発展途上国特有の超格差社会のためにインフォーマルセクターは賃金が非常に低い傾向にあります。都会ではスラムに住み、ミドルクラス以上を顧客として仕事をします。また、インフォーマルセクターは配達、移動、家事等でミドルクラス以上の生活の根幹を支えているため全く接点を持たずに生活をすることは恐らく不可能です。どのような形にせよこの層の人と関わるうえで自分の行動がどのような影響を及ぼすか考慮しておくことに越したことはありません。

インドは超格差社会でそれが良い事だとは決して思いませんが、どの層にも幸せになるための模範解答(=超保守)が用意されている社会なんだな、と思います。逆に、模範解答から逸れた瞬間不幸が訪れるという事です。そして、模範解答が用意されている事は超格差社会が格差を是正する事なく保たれている秘訣だと思います。ちなみに私の所感ですが、農家やインフォーマルセクターの自殺件数は他の層より多いように感じます(個人的に良く聞く)。

 

・鉄のメンタルが量産される理由を考察してみる

インドで出会い系に手を出してみると、男性のプロフィールは質はともかく数だけは履いて捨てるほどいる事が分かると思います。インドの出会い系アプリには男性のプロフィールは女性のそれの10倍登録があるという話もあります。これはよく知られた話ですが、インド人口男女比と超保守社会、(当時の)インド映画が主な理由だと思われます。

 

国連の調査によると、インドでは女性一人に対して男性の数は1.08176人です。比率にすると人口の48.04%が女性で51.96%が男性です。ちょっとだけな気がしますが、総数にすると、男性は女性より54,197,555人も多いのです。(注1)

インドに数年住めば自然と耳に入る情報ですが、特に貧困層の間で女児の堕胎がとても多いです。結婚時に、新婦の家族は新郎とその家族にありえないほど高額の金品(ダウリー)を贈る習慣があり、かなりの金がかかる割に女児は最終的に新郎に家庭内奴隷として取られてしまうため産んで育てても結婚させてあげられないからです。インドでは出生前診断は違法ですが、売春は違法行為であると言ってるのと同じことです。

 

また、超保守が多数派のインドの家庭ではジェンダー観が日本の戦前レベルである事が多く女児をハードコア箱入り娘として育てる事も珍しくありません。結果、女性は男性に比べて教育を受けていないまたは教育レベルが低くなりがちで、「女だから勉強しなくていい」どころでなく、「家の敷地から出てはいけない」「そこの角から外には行ってはいけない」ルールがある、というのも良く聞く話です。

このような状況下では、殆どのインド人男性には同年代の女性と接する機会が激しく欠落しています。男女共学の学校でも、極端な例では男女間での会話すら禁止されている事もあります。

 

そして、インド映画も悪い意味で重要な役割を果たしています。ひと昔前の誰もスマホを持ってなかった頃、インド映画といえば男優が女優をストーキングし、ストーキングの結果二人は恋に落ち、瞬間の感情を歌い踊りまくるというのがスタンダードでした。因みに、映画では男優は女優にどんなに嫌がられても鉄のメンタルでストーキングしまくります(それが正義)。インドの(当時)幼気な少年たちには異性と話したこともないのに、ストーキング、それが男女の愛(同性愛は存在すらしない)・・という謎の刷り込みだけはされてしまっているようです。(因みに最近のトレンドはすぐにベッドへ直行らしいです。ミレニアル世代はどんな感じなんでしょうか。)

 

不自然な人口の男女比、超保守、インド映画洗脳のトリプルパンチ社会で育ったちょっとおかしな人に出会い系で出会ってドン引いても、普通の事なので気にせず突如ブロックするくらいで丁度良いです。なぜなら、ちょっとおかしな人はほぼ確実に鉄のメンタルを持ち合わせているからです。鉄メンタルは様々なベクトルで発揮されますが、しばらく無視するとブロックしない限りどんな塩対応をしていたとしても90%くらいの確率で忘れた頃に”Hi”だけのテキストメッセージが送られてきます。

 

注1:Sex ratio of India

http://statisticstimes.com/demographics/sex ratioofindia.php

 

インド自由恋愛市場解説②

カテゴリー続きです。

 

3. 観光地にのみ出現するインド人
a. リベラル~保守度:パッと見ボブマーレーであっても総出で監視してくるタイプの村出身であるため、超保守インドパワーを秘めていることが多い。早婚が多い(田舎だから)
b. 育った環境:貧しい家庭
c. 教育と知能:あまり高い教育は受けていない
d. コミュニケーションスキル:外国人相手に商売をしているため英語は流暢。インドに来る外国人の傾向をよく分かっているがそれが決して多数派ではないことには気づいていない。
e. 性格(彼氏に向いているか):人に拠るが、大概は関わらない方が無難なタイプが多い
f. 見た目:パッと見ボブマーレ―や、インドの田舎に埋もれたイケメン多数。

主な生息地は、バックパッカーが集まる観光地です。観光地といってもタージマハルのあるアグラや大概の人にとって只の経由地であるデリーのパハールガンジよりは中長期滞在者が多いリシケシュ、コルカタ、ゴアあたりのほうが大量に発見されます。このタイプは観光地のない都会には驚く程いません。この中では、外国人は全員や〇まんだと思っている人がめちゃくちゃ多いです。外国人=や〇まんは一部において限りなく真実なのですが、問題なのは同意が必要である事や同意を得るスマートな方法を知らないため、どんなに美しくても絶妙に萎えさせられるセクハラ等で迷惑をかけてくる奴が多数である事です。あなたがあまりスマートさを求めないやり〇んの場合は、観光地に行けばかなり楽しめると思います。しかしそのような機会がその人を堕落させ狂わせる一助となる可能性もあります。

逆に、スマートな誘い方を知っていてレディファーストが出来るイケメン等に遭遇する方もいらっしゃいますが、脳内は<外国人=や〇まん>で100%を占められていたり、ヤバい一族が後ろで控えていたりするので本気で付き合うのは相当な覚悟が必要です。

そして田舎なので伝統的なお見合い結婚しか許されないのが常識なためそもそも既婚率が高く、大概は隠していますが奥さんのいる家に外国人を連れ込んで堂々と遊ぶようなマジで狂っている奴も特定数います。

 

4. 成金ヤンキー
a. リベラル~保守度:オープン(というか、自由恋愛がカッコイイと思っているようなタイプ)から超保守まで様々
b. 育った環境:中流~成金家庭
c. 教育と知能:あまり高い教育は受けていない
d. コミュニケーションスキル:テンション高めであることは間違いないでしょうが、知能が低いため長時間の会話が難しいです
e. 性格(彼氏に向いているか):良い人もたくさんいますが、知能が(略
f. 見た目:フィットネス意識が高いためインド人なのに腹が出ておらず、健康的な体型の人が多いです。しかしながら、ファッションセンスで萎えてしまうかもしれません。髪型のツーブロック率は99%

 

インドは急激な経済成長を遂げているため、新興地の土地売買等による成金が一定数います。その中で子供にお金があっても高い教育を受けさせる事に成功しなかった場合、ヤンキーになる可能性が高いです。洗練度が落ちるほど、自宅で大音量で鳴らすことでウザい隣人に復讐をする目的以外にはめったに使われないYo Yo Honey Singh(インドの有名なラッパー)を好む傾向にあります。Yo Yo Honey Singhはいつも水着ギャルに囲まれてラップしていて、Yo Yo Honeyというよくわからないけどとてつもなくダサい名前を臆する事無く自称しており、高い教育を受けた人はとても恥ずかしく思っています。個人的には音楽的には結構面白いと思いますが日本だと湘南〇風のようなポジションだと思われます。また、ヤンキーだからといって成金だとは限りませんしYo Yo Honey Singhはダサいと思っているかもしれませんが、どちらにせよ総じて知能が低い傾向にあります。一つ私が自信を持って言える事は、ジムのインストラクターはほぼ全員このタイプであるということです。

 

5. Fラン卒
a. リベラル~保守度:一般的に超保守。インドの多数の層と同じくお見合い結婚がスタンダードです。
b. 育った環境:貧しい家庭~中流下層家庭または農村地域
c. 教育と知能:高等教育を受けていないまたはいわゆるFラン卒で知能が低い傾向
d. コミュニケーションスキル:知能が低いため長時間の会話が難しく、この層に何らかのテキストメッセージを送るときは3行を超えると伝わりません
e. 性格(彼氏に向いているか):良い人もたくさんいます。但し知能が(略
f. 見た目:例外なくチェックシャツ、ポロシャツで謎のワッペンがついている。何故かはわかりません。

 

この人たちは中央社会経済範囲の低い部分に属していて、男女交際は犯罪とされている一族もここに多いです(ソース:昔のウザい隣人)。同性交際はもっとヤバいです。恐らくLGBTQという単語も知らないでしょう。この人たちは、Yo Yo Honey Singhが不適切だと思っていますがチェタン・バガット(注1)については特に何の疑問も持っていません。この層の男性と付き合って別れると、ストーカー化したり「俺は自殺する」と言ってきますが物事を長期スパンで考える能力があまりに欠落しているために一瞬こう思ってしまうだけで、本当には死なないのでそこまで心配しなくて大丈夫です。仕事で関わる場合は、3行以上のメールは伝わらないため送ってはいけません。認知能力のキャパシティをよく理解して付き合う必要があります。

 

注1:チェタン・バガットはインドの小説家で、IIMに行ったエリートなのにアホみたいな恋愛小説ばかり書いていて、一般的にアホの読み物という立ち位置を確立しておりインドのコメディアンにもよく嘲笑されています。Yo Yo Honey Singhと同じく、高い教育を受けた人たちはチェタン・バガットの事を恥ずかしいと思っています。

 

続く