壮絶努力子の墓場コレクション②
壮絶努力子は元彼に未練たらたらであるが、インド人なので社会や一族(超保守)からのプレッシャー(25歳までに結婚できない女は終わり)により何となく婚活中である。
婚活と言ってもインドなので一族がせっせとお見合いをセッティングしてくれるのであるが、壮絶努力子は一族がお見合いで連れてくるような普通のインド人男性(超保守、独占欲・性欲・承認欲求のお化け、DV率90%)は普通に無理なので会っても結局断り続けていた。
特に壮絶努力子の母はかなりプレッシャーを感じており、毎日朝晩(休日在宅の場合は6回)彼女にいかに婚期を逃しつつあるか説教をし、選り好みしすぎだと怒っていて壮絶努力子は狂いそうな日々を送っている。
そんなある日、34歳の医者が候補として現れた。
コメント:「自立していて、自信のある女性を探しています」
姉、母の一次電話面接を好印象で潜り抜けたのち、本人から電話がかかってきた。
医「こんにちは、医者です。今お時間いいですか?」
壮「すみません今仕事中なので後でかけ直していいですか?」
医「5分で済みますから」
壮「(心の声:なんで聞いたんだよ)そうですか」
医「結婚したら専業主婦になりたいですか?」
壮「いえ、今の仕事を続けたいです」
医「何で?専業主婦で在宅でもできることはいろいろあるじゃん?」
壮「今忙しいので夜かけ直します(イライラ)」
医「分かりました」
といって切った瞬間すぐにまたかかってきた。
医「夜って、いつ?何時?」
壮「8時です」
医「8時は無理。10時半じゃないと出られないんですが」
壮「(心の声:なんで聞いたんだよ)10時半は無理です(イライラ)。またほかの機会に電話します(嘘)。」
その後すぐ、医者から姉と母に壮絶努力子を気に入った旨の電話連絡があった。一体何を気に入ったのか不明であるが、壮絶努力子は医者に対してキモイ以外の感想は特になかった。
姉はまあまあ、一瞬話しただけでしょ、もうちょっと見てみなよ・・と言って(インドなので姉が)2次電話面接をした。
2次面接では医者はなぜか本性を現し、壮絶努力子の肌は白いかどうか、髪の長さ(?)、どんな服を着ているのか、など数々のなんだか気持ち悪い質問を姉にしてきた。
さすがの姉もキモッ(そろそろパンツの色聞いてきそう)・・となってきたため、「本人が興味ないので今回はなかったことに・・」と断ると、なんと医者は「お姉さん何だか幸せじゃなさそうですね?大丈夫ですよ、もし結婚生活に不満があるのだったら私が結婚してあげますよ」という斬新な提案をした。ちなみにこの医者は姉にも会ったことはない。
姉は医者からの斬新な提案を断ったが、壮絶努力子、姉、母に毎日毎日、(日本だったら)ストーキング被害で訴えられそうなほどの回数の電話がかかってきた。
壮絶努力子と姉は着信拒否をしたが、母は着信拒否のやり方がわからなかったため毎回着信してしまい、イライラ度がMAXになった母はお手伝いさんに頼んで、電話口で「失せろ、このクソ野郎!」と悪態をついてもらった。
その後、医者から電話がかかってくることはなかった。